【名称】
コーチング科学研究所/Research Institute of Coaching Sciences(RICS)
【代表】
青柳健隆:関東学院大学経済学部 教授/博士(スポーツ科学)
【設立の背景】
世の中には多くのコーチがおり、コーチングを実践している。また、コーチングを教育・普及するための団体も多数存在する。しかし、コーチの日々の優れた取り組みは言語化されないことも多く、貴重な情報が十分に集約・蓄積されていない。また、守秘義務や資格教育の独自性保守などのハードルがあり、情報が共有されづらい構造が存在している。コーチング文化の発展・深化のためには、個人や団体の垣根を超え、優れた知見を収集・蓄積・分析し、広く社会に発信していく必要がある。本研究所はそのための拠点となる。
【本研究所における「コーチング」】
コーチングは、スポーツやビジネスをはじめとした様々な分野で行われている。また、各分野においても多様な流派やアプローチが存在しており、それぞれの定義は統一されていない。本研究所が対象とする「コーチング」は、コーチングの語源である「馬車」まで遡り、「乗客の望む目的地まで送り届けること≒相手の目標達成のために関わること」という広義の概念とする。
その中でも特にフォーカスするのは「人はいかに気づき、成長するか」という点である。本研究所では、直接的にパフォーマンスや業績を向上させる技術等の指導よりも、人間的成長(教育的・人材育成的側面)に関わるテーマを中心に取り扱う。
【活動理念(ビジョン、ミッション、バリュー)】
本研究所の活動を通じて、科学的根拠に基づいた良質なコーチングの恩恵を誰もが享受できる社会の実現を目指す。そのために本研究所は、コーチングに関する研究を推進し、継承可能な知を創造する。本研究所は、信頼性(集積・発信される情報は科学的であり信頼できること)、中立性(一部の個人や団体に不当に加担せず独立していること)、透明性(広く社会に情報を公開すること)を信条とする。
本研究所の具体的な貢献例として、コーチや実践にコーチングを取り入れたい指導者・教育者が新たな知見に触れること、日々のコーチングに関わる悩みを解消すること、コーチングに対する科学的信頼性の向上によって受け手の安心感が増すこと、コーチ同士やクライアントが交流する場になることなどが挙げられる。
【活動内容】
- コーチングについて理解するための機会の創出
- コーチングに関するデータの収集、保管、提供
- コーチングに関する研究の推進
- コーチングに関する研究成果の発信
【メンバー】
- 稲葉美菜子:いなば行政書士事務所
【アドバイザリーボード】
- 上田雅美:株式会社アネゴ企画 代表取締役/国際コーチング連盟認定 プロコーチ(PCC)、米国CRR Global認定 組織と関係性のためのシステムコーチ(ORSCC)
- 岡浩一朗:早稲田大学スポーツ科学学術院 教授/博士(人間科学)
- 塙 博臣:Nenoki 代表/国際コーチング連盟認定 プロコーチ(PCC)、米国CTI認定 プロフェッショナルコーチ(CPCC)、米国CRR Global認定 組織と関係性のためのシステムコーチ(ORSCC)
- 守屋麻樹:ローレルゲート株式会社 代表取締役/米国CTI認定 プロフェッショナルコーチ(CPCC)、米国CRR Global認定 組織と関係性のためのシステムコーチ(ORSCC)、日本アクションラーニング協会認定 ALコーチ
【設立年月日】
2021年1月1日